この記事では、カンボジアで長期滞在をする際には、まず最初に取るビザが大事なことを強調しています。続けて、ビザの取り方について一般的な方法を紹介しています。
カンボジアに長期滞在をするには最初に取るビザが重要
カンボジアに長期滞在を考えている場合、カンボジアに入る際に使うビザが重要です。ツーリストビザで入ると、最長で２ヶ月しか滞在できないからです。
カンボジアでリタイアメントビザ、ビジネスビザ等を取得して長期滞在を考えるときには、まず最初にビザIDの最初がEと書かれている、タイプEのビザを取得することが重要です。ツーリストのビザを取ると、カンボジア国内で、長期滞在をするためのビザを取得することは原則できないからです。タイプEのビザの取り直しをするために、いったんカンボジアから出る必要があります。手間がかかります。
それに対して、タイプEビザを取得すれば、カンボジア国内でビザ延長手続きをすることで、長期滞在できるようになります。通常では最長１年延長できます。また、繰り返しの延長が可能です。
３種類のビザの取り方について
このタイプEのビザを入手する方法は３種類あります。①アライバル、②オンラインで取得、③大使館・領事館で取得の３種類です。おすすめは、①と②のどちらかです。状況により、どちらが良いか変わります。
結論から先に言ってしまうと、
・カンボジアから出る航空券を持っている場合は、①アライバルでビザ取得
・片道航空券で、カンボジアから出る航空券がない場合は、②オンラインでビザ取得
です。それぞれ、どういった特徴があるのか説明させていただきます。
①カンボジアの空港または国境でアライバルビザ取得
この場合、タイプEのビザの名前は一般ビザ(Ordinary Visa)です。事前準備はドルを持つだけで現在は大丈夫なので、楽と感じてしまいます。でも、アライバルビザ取得を空路🛬で行う場合、注意する必要があります。
・片道航空券でカンボジアに渡航
・カンボジアのビザを持っていない
・カンボジアから出るチケットを持っていない
という条件がすべて当てはまってしまった場合、カンボジアに向かう飛行便に乗せてもらえず、搭乗拒否を受けるリスクがあります。チェックインカウンターで引っかかった場合、乗るためにはカンボジアから出る航空券を買うよう、促されます。フライトまでの時間がない場合は乗せることはできないと、言われます。
もし、飛行機に乗れないとなると、海外に行けません。ダメージ甚大です。
搭乗拒否を回避するため、ビザなしでカンボジア渡航する場合は、あらかじめ
・カンボジアを出るためのチケットを購入する
または、
・事前にビザ取得
をしてください。
もし、カンボジアから出るチケットを取っているなら、アライバルでビザ取得が最適です。手間がかからないし、オンラインのeVisaよりも６ドル安いです。
空路でのアライバルビザは、1/6ページサイズに2024年９月から変更。入国スタンプは押されません。出入国を繰り返す人は、パスポートの残りページを気にしないといけないです。そうした方にとって便利に。字が小さいので老眼の方は老眼鏡で確認が必要
②オンライン申請で、事前にカンボジアのeVisaサイトから、ビザを取得。
eVisaのeはelectricの略で、電子申請という意味のeです。タイプEのビザと混同しやすいですが、タイプEのEとは、ビザのカテゴリーで意味が違います。
オンラインで取得したいビザの種類を選ぶ際、「Type E $42」と、高額な方を選んでください。
申請の際、招聘状を提出する項目があります。でも、日本パスポートの場合、招聘状なしでもほぼビザ発行可能です。発行までの待ち時間は３営業日ですが、前後します。当日に発行することもあれば、とりおり遅延することもあります。余裕を持って申請してください。
オンラインで取得できるeVisa。PDFデータで送られてきます。入国の際、およびビザ延長の際に提出する必要があります。
③大使館・領事館でビザ申請
大使館・領事館での取得はおすすめしていません。２０２４年時点では、招聘状・行動計画書等の書類が、Eタイプビザの取得に必要とされているからです。こうした書類を作成しなくても、日本パスポートだと、①②の手段で、ほぼ確実に取得可能なので、在外公館でのビザ取得は不要な書類作成の手間をかけないといけないです。また、申請とパスポート引き取りと、二回、出向く手間がかかります。加えて、ビザ延長についての情報は大使館・領事館では、提供されません。管轄の省庁が違うからです。
東京赤坂のカンボジア大使館(Google Mapより)
ビザ取得のベストな方法は場合によって変わります。①「アライバルで一般ビザを取得」は、往復チケット購入などでカンボジアから出るチケットを持っている場合に選択。②「オンラインでeVisa、Type E選択して申請」は、カンボジアを出るチケットを持たずにカンボジアに渡航する場合に選択です。
取得直後はビザタイプをチェック
ビザ申請をしても、リクエストしているビザと違うビザを発給されることが、ときどきあります。もし、見落としてツーリストビザで入国してしまうと、修正できません。ビザの取り直しに手間がかかります。長期滞在を希望される場合は、ビザを取得したらまず、ビザIDの最初がEであるか、ビザタイプがEと記載されているかを、ご確認ください。
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